人生を振り返ると、私は、いつも、逆境に遭遇した時、先生や師匠、先人達の言葉やメッセージによって救われ、人生を変えて行く力をもらってきている事に気づく。だから自分も、そんなメッセージや言葉が伝えられる人でありたいと思うようになったのだと思う。
色々学び、経験してきて今わかることがある。

心理学、原住民たちの生き方や文化、歴史、また 日本の古神道の教えや、宗教にも、人が幸せで、魂を輝かせて生きるには何が必要か示されている。日常で起こっている事はすべて宇宙の法則のようなものに基づいていて、地球は、その法則を体験するための学校のようなところだということ。だから、日常の体験から、その法則に照らし合わせ自分を成長させていくことが、本来生まれてきた意味なのではないかという事。

だから、仕事と生きる意味を切り離してはいけないし、日常生活と自分が成長する事を切り離してはいけない。自分が何者かを自分で分からなければ、状況や環境、他人の価値観に呑み込まれてしまう。だから、私達は、物質的成功を追い求める前に、その成功の価値と意味を知り、自分とのつながりを取り戻すことが必要なのだと。

私が師と仰ぐ人たちを見ていると感動の瞬間に出会う。
たった一言のメッセージが、人を深いところに導き、
たった一言の質問で、自分で納得のいく答えが出せるようになる。
たった一言の言葉が、人の生き方を変え、勇気を与える。
たった一言、その台詞が、大きな気づきを生み出し、自ら問題を解決できるようになる。
そんな瞬間だった。

自分も、そんな人との関りの中で、どんなことが起きてもまっすぐ自分をごまかさず、あるがまま、正直に生きていく勇気をもらった。
自分を振り返り、自分が何のために頑張ってきたのか、何を恐れていたのか、何を満たそうとしていたのか、その仕組みがわかった時、これまで築いてきた全ての事業をやめる決心をした。

自分の源とつながったとき、魂が輝く。そうすると自分に誠実にあるがままのその人の姿で本気で生き始める。そんな人に人は惹かれ導かれていく。仕事も上手くやろうとするのではなく、本質的なことを大事に生きていればいつの間にか上手くいってしまう。家族や人間関係も、法則と原理がわかっていれば、関係性は良くしようとしなくても、良くなってしまう。そんな流れを起こしている本当の話を数え切れないほど見てきました。

すごいスピードで進んでいくビジネスの世界で働いていると、仕事にのみこまれ、やるべきことに追われ、心を無くし、人が人でなくなっていくような働き方をしている人達に出会う。本来、働く人の姿は輝き、人の心を打つものであり、職場は、自分の魂を成長させ、生きがいややりがいを感じる場所にしなければならないのだと思うのです。
企業内の研修であっても、スキル研修であっても、起業家の方のセミナーであっても、またある時は、社内のイベントでのゲストスピーカーであっても、私は、このことをバックグラウンドに置き、伝えています。スキルやテクニック、知識や能力は大事です。しかし、使う人の心やあり方が悪かったら、良き現実は生まれません。そして、多くの知識やスキルを持つ人、組織を動かす立場にある人にこそ、“人としてどうあるべきなのか”を考え、見つめ直す時間が大事だと思うのです。

そして、これだけ自由な社会で、もし、どこか、自分が不自由なのであれば、それは、何かのせいではなく、自ら何かの奴隷のように、システム化されたロボットのように生きてしまっているのかもしれません。
自分を取り戻し、やりがいや生きがいを感じて満たされた人生を作ってきたいと思う人がいれば、メンターのような存在として、私の経験がお役に立てるのではないかと思っています。
そして、共に、自然界で生きる者たちのように、「誰かに迎合するわけではなく、調和を大事にしながらも、個性を活かし、納得した生き方ができる人」を目指し、同じように生きる人で溢れる社会に出来たらと思っています。

“ワンフレーズ・メンター”というキャッチコピーは、受講生の方から頂いた有難い言葉でした。宇宙とつながると、自分の中から言葉が湧き上がってきます。自分の人生をあるがまま見つめると、経験が学びに変わっていきます。それを分かち合い、ただ、伝えさせていただいています。自分がいただいたバトンを次に渡すように、自分の言葉が、誰かを勇気づけ、気づきへと導き、その人の生きる力となっていく。そんなメンターでありたいと思っています。