今日は、松本幸四郎主演 ラマンチャの男を観劇した。
その中で、主役が語るこのセリフその深さと本質をつく
言葉に余韻をぬぐいきれませんでした。
夢を追い、きちがいだと言われる主人公が語る台詞です。
「私はこれまでありのままの人生というものを嫌というほど見てきた。
……息をひきとる仲間を両の腕に抱いたこともある。
彼らはみな、うつろな目をして、
おれはなぜこうして死んでいくのかと私に聞いていたのではない。
いままでこんな人生なんのために生きてきたのかと私に聞いていたのだ。
ああ人生自体がきちがいじみているとしたら、では一体、本当の狂気とは何か?
本当の狂気とは。夢におぼれて現実を見ないのも狂気かもしれぬ。
現実のみを追って夢を持たないのも狂気かもしれぬ。
だが、一番憎むべき狂気とは、
あるがままの人生に、ただ折り合いをつけてしまって、
あるべき姿のために戦わないことだ。」
(セルバンテス)
演劇のいいところ、映画やテレビと違うところは、
本当にすぐ目の前で、役者が、役者本人の人生を重ね合わせ
役の台詞を、その役者を通して、語られるリアルな現実が
そこにあるというところ。
26歳から演じているこの、セルバンテスの役を今だなお
72歳になっても演じ続けている事に、感銘を受けました。
親子共演の時に観劇することはできませんでしたが、
今回大阪で観劇させていただけたこと、ありがたかったです。。
11月は、私の応援する「音楽座ミュージカル」のリトルプリンス(星の王子さま)
が、京都で上演されます。
この作品は、トレーナートレーニングでも題材にしている、深い作品。
また、この作品を使って、音楽座さんがワークショップをされているのを
拝見したこともある。たった5分で涙が出てきた。
フルで舞台を観れることを楽しみにしていたので、本当に嬉しい。
是非興味のある人は・・・ http://ongakuza-musical.com/